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社長あいさつ

信頼と期待に
応えることが
価値ある映像創出の
原動力

代表取締役 山口良成

まず申し上げたいのは、主催者やファンの皆様をはじめとした、公営競技に関わる全ての方々への感謝です。さかのぼること1925年、当社は官公庁委託の記録映画制作から第一歩を踏み出しました。以来、時代の要請に応えて映像機器の開発および映像制作に従事し、1940年代以来、公営競技に貢献してまいりました。この長い道のりを踏破することができたのは、ひとえに皆様のご支援があればこそです。あらためて、心より御礼申し上げます。

現代でこそ文化として定着している競馬ですが、私たちが創業した戦後の時代には、レースを公正かつ確実に判定する技術が日本にはありませんでした。そのため、着順判定をめぐって多くのトラブルが生じたことも事実です。こうした課題解決のために、私たちは当時競馬の先進国だった米国にノウハウを学び、着順判定における映像技術を磨きました。1,000分の一秒の差を争うレースの世界で、いかに信頼に値する情報を安定的に提供するか。当社が業界のパイオニアとして追究してきた技術は、公営競技が文化的に洗練されていく過程において、重要な役割を果たしてきたと自負しています。

当社がいつの時代にも大切にしてきたのは、柔軟性です。業界のニーズやテクノロジーの発展にアンテナを張り、つねに時代と並走して進化を遂げてきました。1960年代は「テレビの時代」。高度経済成長にともない競馬場に訪れる人が爆発的に増加し、馬をもっとはっきり見たいという声が高まりました。そこで私たちが始めたのが競馬場内でのテレビ放送です。また、1990年代にはカラーフイルムによる写真判定やカラーデジタルビュアーを開発し、映像の高精度化へと大きな飛躍を果たしました。2010年代には、映像機器の効率的な運用を実現するために、業界では類を見ない大型中継車の導入を行っています。このように着実に革新を重ねてこられたのは、主催者やファンの皆様の期待に対して、つねに誠実でありたいと願った結果に他なりません。

技術進化はますます加速し、変化の激しい時代がやって来ました。当社でも、環境問題に対する取り組みやIoTの導入、デジタルトランスフォーメーションへの対応といったテーマを視野に入れ、次なる進化に挑戦しています。しかし、時代は移り変わっても、お客様の信頼に応えようという私たちの決意に変わりはありません。今後も、より高品質な映像を追求し、公正なレースが生み出す楽しさや感動を提供し続けていきます。